【談義】みんなの月を比較して~7人の月の写真の比較

みんなの月を比較して

★7人の月の写真★(1998年1月の研究会)

全体の印象   月はずっといたい場所   月の位相   月は気をためるもの   月のアスペクト   再び月の位相   満月過ぎの位相   新月前の位相   月を育てる 危ない月   外国の写真   完成された月   新月の月   有名願望の月?   女神の月   月=養育、動物   月は見張り?   月の写真を撮るということ   月=母のイメージ

まず、全体的な印象は…

シンクパッド560「まず、材料として、似たものとか、全体を分類してみると どうなるだろう。」

Hestia「SARIさん、とNさん。どちらも建物や彫刻ですね。」

●SARIさんの月

1998.1月 SARIさんの月(1)

アルテミス像

1998.1月 SARIさんの月(2)

西洋風建物の中庭

 

●N氏の月

1998.1月 N氏の月

お城

1998.1月 N氏の月

人の彫刻

アリアンロッド「うん、だけどカラートーンが違うね。Nさんのはぼやっと霧 がかかっているけど、SARIさんのはびしっとはっきりした色調。」

N「スモーキートーンというのは自分の月の感じですね。」

N「Hestiaさんの写真は、みな飼われているというか、囲われている感じがする。」

●Hestiaの月

1998.1月 Hestiaの月(1)

カーテン の向こうの
ミニチュア : もみの木

1998.1月 Hestiaの月(2)

池にたたずむアヒル

1998.1月 Hestiaの月(3)

どアップの羊の顔

アリアンロッド「池のあひるは半飼われ状態なのかな。それに対しアリアンロッドさんのは完全に野放し的。」

●アリアンロッドさんの月

1998.1月 アリアンロッドさんの月(1)

えさを食べる鳩

1998.1月 アリアンロッドさんの月(2)

日時計

奈々「私はこのなかではHestiaさんのミニチュアが先に通じているという感じが私の月に近いですね。」

●奈々さんの月

1998.1月 奈々さんの月

月に向かっていく幽霊の女の子

Hestia「なぜ奈々さんの女の子は幽霊なの?」

奈々「冥界に向かっていくから。日本では月の女神って冥界の神様ですよね。 」

シンクパッド560「ヘカテの月はそうだよね、冥界の女神。」

Hestia「日にあたる、日を反射するというのはYさんとアリアンロッドさんの 日時計は近いですね。」

●Yさんの月

1998.1月 Yさんの月(1)

日のあたる植物

1998.1月 Yさんの月(2)

1998.1月 Yさんの月(1)

アリアンロッド「Yさんの日にあたりたいというのは、暗い部分は冥界なのか な?」

月はずっといたい場所

シンクパッド560「ところでみんな、この写真の場所にずっとすんでいたいと 思うのかな、月ってずっとそこにいたい場所でしょ。」

N「ここにずっといるのはちょっときついな。」

オリベッティエコス「私はずっといてもいいかな。」

●オリベッティエコスさんの月

1998.1月 オリベッティエコスさんの月(1)

イリュミネーション
と雑踏

1998.1月 オリベッティエコスさんの月(2)

木箱

Y「私もずっと日向ぼっこしていたいからいたいな。」

シンクパッド560「奈々さんのはもう一つの路線に絞っているかんじね。」

アリアンロッド「女の子が両手をあげているのはどうして?」

奈々「私は月の世界にいくのだ、というのを強調しているのかな。」

N「アリアンロッドさんの鳩って喜びみたいな感じなの?」

アリアンロッド「いや、周りのことを考えずにがつがつやっている大衆性みた いなね。自分がそうだとは思いたくないけど…」

オリベッティエコス「私の玉手箱は何かためておきたい感じね、①のほうがメ インの月だけど。」

シンクパッド560「でもガードマンがいるのね、①には。」

アリアンロッド「光っているっていうのは、Nさんの月と近いですね。光って いうのはそっちにひきよせられる、あったかい、っていうのはわかるね。それはSARI さんのと反対な感じ。」

Hestia 「オリベッティ・エコスさんの箱は、外にあるとすると、外に室内を つくる、囲うっていう感じがしますね。それは(SARIさんの)中庭と近い感じな のかも(私のは室内に屋外の風景があり逆)。」


月の位相を考えてみる

シンクパッド560「月って個人的な生活の部分で、月の位相がそれに影響する よね。月が半月から満ちていく間は個人生活の部分をどんどん優先させていって 、半月から欠けていく時は個人的な部分をどんどんなくしていこうとする。個人 的に楽しいものとか欲求とかがあまりどうでもよくなる、重要でなくなる。例え ば25相だと、社会的迫害をうけることで個人性をなくす、26相なら、異常はアン バランスによって個人がくずれる、27相はお坊さんみたいなやり方をするとか。 」

●みんなの月の位相は...

・N氏:19相
・Yさん:25相(24相?)
・SARIさん:15相
・アリアンロッドさん:20相
・オリベッティエコスさん:21相
・奈々さん:2相
・Hestia:24相

シンクパッド560「奈々さんの写真は個人性をなくそうとしているけど新月と いうのは、すでに太陽の意思が個人性を追っていないから月の個人的欲求もその太陽の方向にそった形になるよね。新月直後だと、まだ月が優位になっていなくて、太陽と月の意思が混同しているから、個人の自我(月)がちゃんとできていなくて、自分の思い込み(月)が太陽みたいに客観的なもんだと思ったり、判断がかなりごちゃごちゃだったり。」

奈々「牡羊座ということもあり、人からみたら何をやっているかわからないようにみられることが多いですね。自分でははっきり自覚してるんだけど。霊感があったりして、あまりこっちの世界でうまくやっていけないですね。」

シンクパッド560「半月から満月に向かう部分と、満月から欠けて半月になる 部分では、太陽と月がまじってて自分の中で混乱しやすいし、矛盾をかかえる。 新月から満ちて半月までと、逆に半月から新月に欠けていく部分では矛盾はないの。満月あたりで一番個人性は完成する。」

SARI「私は月の部分で完成されていないといやというか、みっともなく見られるのがすごくいやですね。あと人に知られたくないというのもある。」

N「奈々さんの写真で、死んだ後の世界には何かあるの?」

奈々「あの世があるんです。」

N「あの世にいったら楽しいというか、何か良いことがあるとか?」

奈々「というか、死んだらあの世にいかないといけないって感じなんですね。 」

Hestia「私の相は、個人的な面を消すために、社会的な立場とか役割で人と接しようとするもの、個人的なその人と対面しようとしない、というようなの意味だったと記憶していますが…」

シンクパッド560「スクエアだと対立するように、月の位相でも太陽と90度に なるところで個人性と社会性で矛盾が生じるんだよね。21、22相くらいが一番社会的にめざましい活躍をするんだって。ハウスシステムをソーラーシステムにするとそのあたりが月が天頂にくるでしょ。一番まともに人格形成しているのが満月なのね。」

シンクパッド560「Yさんが明るいところにでたいというのはどういったことで?」

Y「仕事が忙しすぎて会社をやめるかどうか悩むくらいだったんです。」

シンクパッド560「それは私生活の方を明るくしたいなということ?」

Y「というか、すでに仕事の方が私生活に侵入しすぎていて…」

アリアンロッド「サビアンでも圧迫感のあるものでは?」

Y「それは太陽の方だけど、月は蟹の6度ですね。」

月は気をためるもの

シンクパッド560「月って、“気”をためるものでしょ。この写真の中では気をためているのって、Hestiaさんのとオリベッティエコスさんの玉手箱ぐらいだ よね。」

Hestia「私は動物で実際すごく気をためますね。構図的にはミニチュアでため ているけど、実際は動物を生活上ですごく気をためるのに生かしてますね。だからまあ、全部気をためる感じになっているかな。」

シンクパッド560「気をためすぎてついに羊になったって感じね。オリベッティ・エコスさんの玉手箱もためこみそう。」

オリベッティエコス「イメージだとやっぱり月っていうと、ためなきゃって感じはありましたね。」

アリアンロッド「(私の写真で)鳩が食べると気はたまりません?けっこう(気を)使ってしまうからな。」

シンクパッド560「うん、まあ、いちおう画像的に見てみたんだけどね、今。 」

アリアンロッド「Nさんの写真で、苦悩してるっていうのはどうなんだろ?」

シンクパッド560「一番消耗してるのは?まずYさんのでしょ。アリアンロッドさんのは食べてこれからためようとしてるから方向定まってるでしょ、SARIさんのは?」

アリアンロッド「入ってくるのか出てくるのか、っていう、そのへんがどちらか良く分からない感じですね。」

Hestia「でも中庭って、屋外にあるけど、わざわざそこに囲われた場所、仮り の屋内を作っている感じがしますよね。外と内の境界が印象的。」

シンクパッド560「オリベッティエコスさんの①も恵比寿ガーデンの中庭だか ら人がいったりきたりして、いちおう活性化していて、アリアンロッドさんのと 近いかも。N氏のは苦悩してるっていうけど腹筋運動してるように見えるのね(笑)。だからお腹に気をためてるようにも見える…」

Y「不思議な格好してるよね、こういう格好普通するかなって思ちゃった。」

Hestia「頭をたれて、腕を後ろにまわして背中で寝ているのね。苦悩してるようには私はちょっと見えないけど…」

シンクパッド560「やっぱり腹筋運動だよね。」(爆笑)

Y「苦しい運動に耐えていて苦悩なのかも…」(笑)

奈々「何か、月をトレーニングしてる最中だとか…」

N「この写真の町、ハイデルベルクって哲学の街っていわれてるんですよね。 ハイデルベルク大学が近くにあって」

奈々「手が前にあったら苦悩のポーズ、考える人とかのポーズだと思うんだけど、後ろにあるっていうのが… 変わったポーズ。」

Hestia「だれてる感じもするなあ…」

月のアスペクト

シンクパッド560「ネイタルチャートの月の状態って、逃げたくても逃げられない部分あるでしょ。例えばハードな天体のスクエアなんかだと。」

SARI「私,冥王星とスクエア。」

奈々「私、火星と合。」

Y「私も広めに火星と合ですね。」

シンクパッド560「Hestiaさんの月って、すごくこぎれいにためこんでいっているでしょ。昔からみていて、Hestiaさんの月ってすごく平和な感じなのね。」

Hestia「確かにハードアスペクトはないですね。MCをいれるとスクエアですが。月にもともと悪いイメージはないですね。」

アリアンロッド「蟹座っていうものあるのかな、本来のサインで。それに隠れた12ハウスで。」

Y「私もいちおう蟹座だけど…」

SARI「私は冥王星と土星とスクエアなのと、あとリリスとの合もありますね。 」

Hestia「火星と合だと、ためるというよりは消費する感じかな?」

シンクパッド560「でも活性化するから元気だよね。」

オリベッティエコス「アリアンロッドさんの鳩の、周りを気にせずがつがつ食べてるって、獅子座の月って感じね。」

アリアンロッド「うん、一応それをイメージして撮ったところはありますね。 ノーアスペクトだし。MCとは合だけど、10天体とはアスペクトがなくて。」

アリアンロッド「Yさんの①の雑草がすごく青々としているのは月-火星という感じがするね。Nさんは?」

N「太陽とトラインだからソフトですね。」

Hestia「Nさんは天秤座の月でしたよね。以前のY.T.さんの月も天秤座でしたが、月って私的なもののはずなんだけど、天秤座だと何か、見られることを前提としているかのようなすごくきれいな風景を撮っているような感じがするんで す。洗練されているというか。お茶の間の風景、日常的なものというよりは、外国に旅行に行って、そこの風景、ってあまり生活の素の部分というよりは、人の目を意識しているような、本人は意識していないのかもしれませんが。」

N「月ってキリスト教の世界って感じがするんです。仏教は太陽的で月はキリスト教的なイメージがあって、それでヨーロッパになったんですけど。」

シンクパッド560「ほんとN氏ってよくわからないこというよね。」

N「月って銀色に輝いているじゃないですか、太陽は金色で。仏教って金色よく使うじゃないですか。で、キリスト教は銀が多い。で、月はキリスト教になる 感じなんですけどね。」

奈々「つまり仏教には極彩色のイメージなのね。」

シンクパッド560「いちおうキリスト教ていうのは月の部分を否定するものだったのね、いちおう。」

Hestia「Nさんの月、キリスト教っていうのは、月の意味の銀色が、ヨーロッパの町並みの石造りの印象と重なっている感じね。」

N「あ、うん、そうですね。」

再び月の位相の話…

アリアンロッド「みんなばらばらなチャートなのね。」

Hestia「いちおう私はYさんとサインが同じで位相も近いけど…」

シンクパッド560「Yさんがもし25相だとすると、迫害を受けるっていう意味になるでしょ、仕事で迫害を受けて個人性がこわされるていう感じね。」

Y「まさにそんな感じだなあ、という…」

アリアンロッド「壊されたあとはどうなるの?壊されるだけで終わり?」

シンクパッド560「25相とか後半には個人が消えていくでしょ。で、迫害されるって普通言うけど、実際には自分が迫害されるかそれとも迫害するか、どっちかになるの。」

アリアンロッド「やられたらやりかえす、と。火星と合だしかなり激しい感じの月ですね。」

Y「オーブを広くすると、グランドトラインと、あとカイトもできているんですね。」

シンクパッド560「男の人だと思想活動をして、それによって自分の個人的な ものを曲げていくっていうのがあるね、思想的に奉仕活動みたいになって。」

Y「何か思い当たることはいろいろある…。太陽のサビアンも奉仕的だし、 そっちの意味に走るように走るように、チャートがそうなっているような気がしてきました…」

シンクパッド560「奈々さんみたいな位相だと、個人的なものにどんどん走っ ていっていいの。28相からそんなに離れていないから、個人的な欲求といいながら、あまり個人的でないものを追っていたりするのね。でも25相くらいだと、その個人の欲求とかをどんどん消そうと働くわけね。それで、こう人とか世の中の ことがよく見えてくることになるんだけど。」

アリアンロッド「個人性が消えるから人のことが見える?」

シンクパッド560「そう、人のことが見えてくるね。1、2相くらいだと人と自分の区別がつかないとかね。結構、自分の思い込みとそうでないものが区別つ かないよね。」

満月過ぎの位相

Hestia「ちなみに今日は写真を撮ってないですけど、りあさんはこの中で自分の月に近いものはあります?」

りあ「SARIさんのかな、特に②の建物の方。位相が近いせいもあって…」

アリアンロッド「やっぱり、建物になっちゃうのね、りあさんだと!!」

りあ「太陽が蠍座で月が牡牛座、位相は15相か16相くらいになるんですね。や っぱりSARIさんの月のように、きっちりとした月になりそう。」

アリアンロッド「月が牡牛座だともっとのんびりとした感じになりそうなのにね。」

りあ「(日常生活で)酷使されてますからねえ…(笑)」

シンクパッド560「15、16相くらいだと、自分が状況の中に入りこんじゃうから 、なかなかそこから手を引けないでしょ。」

りあ「そうですね。」

シンクパッド560「反対に奈々さんのは、まだ状況に入っていっていないから 、まだ使用前みたいな感じね。(状況に)入ろうと思ってもなかなか入れないね 。」

新月前では…

アリアンロッド「私の周り28相とかの人が多くて、みんな元気のない人ばかりですねえ。」

シンクパッド560「なんかみんな変な人ばかりでしょ。」

アリアンロッド「変っていうかね、具体的なことには使えない感じかな。」

シンクパッド560「やっぱり人格が固まっていないからね。」

アリアンロッド「でも3年に1回くらいは役に立つのを楽しみにしてるんですけど…(笑)」


写真を撮りながら、月を育てる。

シンクパッド560「今日もそうなんだけどさ、Hestiaさんの月の写真をみてると、これから先どうなるのかって見てみたくなるんだよね。」

Hestia「そうですか?」

アリアンロッド「羊の顔のアップまでいったから、その先は?って。」

シンクパッド560「着々と育ててるでしょ、だって。」

Hestia「うーん、そうなんですかね、自分では育ててるって感じはわからないですけど。でもいちおう今月の24日にはプログレスの月がアセンダントを抜けるんですね。(あと6日)」

奈々「出産直前みたいな感じ?」

Hestia「なにか予感はあるんだけど、でもまだ自分からは動けない、って感じ 。実際、でも月では動けないかな、という気はしてるんですね。行動の機動力には、月はならないかも、って。」

シンクパッド560「月って受信する天体でしょ、だから発信する機能はないよね。要するに、ありきたりっていうか、周囲にあるものを吸収するだけだから、 そこから新しいものを作り出す働きってのはないの。だから月を中心にした社会活動っていうと、周囲の状況をとってくるだけっていうわけでね。」

Hestia「そうすると、アセンダントを抜ける時に周囲の状況が変わりそう、っていうは、そのままだな、と思っているんですけどねえ。」

危ない月

アリアンロッド「危険な月ってないんですか、この中に画像として。私が前に狛犬(こまいぬ)の写真を撮ったら危ないとさんざんいわれましたが。今回は危ないのはないのかな?」

シンクパッド560「今回は特に危ないというのはないよね。」

アリアンロッド「危ない月というか、SARIさんのは少し月としては硬い感じはしますね。」

SARI「自分のチャートではやっぱり太陽と月はどちらもハードアスペクトが多いので、あまり積極的には使いたくない感じですね。金星などの方が穏やかで、 積極的に使いたい、金星を中心にしてやりたいな、というのはありますね。」

シンクパッド560「中心が太陽でも月でもない、っていうのはあるのね。マヤ とかアステカって金星中心の暦でね、月とか太陽とかじゃなくて。金星といって も今の金星ではなく、昔言われていた軌道での金星なんだけど。」

アリアンロッド「闘いとかの意味もあった金星ですね。なんだか、すごい。」

シンクパッド560「ヨーロッパに伝わる金星っていうのは地球の世界の金星だからマヤとかアステカのとは違うんだよね。」

アリアンロッド「確かに、SARIさんの月はすごく硬いものに感じるんですよね 。」

Hestia「でも、 Hさん の10天体を見たときにマンダラ効果という意見がでて、均衡をとるためにわ ざと固まったものを撮っていたような印象でしたが、SARIさんの特に中庭の写真 は左右がほぼきれいに対照に近くなっているようで、その均衡がマンダラ効果を 思わせますね。」

アリアンロッド「月自体は照らされて光るわけで、(太陽と)光のやりとりを するものだと思うんだけど、隠してるというのは、その光のやりとりをなくしている状態なのかな。」

シンクパッド560「あと、神話上の月の神格の意味が出て来るからね。個人的 な月の位相で対応する月の神格をもってくることはある。」

アリアンロッド「月としてはこれが完璧なもののような…」

シンクパッド560「個人的なものでは満たされないというね、Hestiaさんのだと個人的でしょ。」

SARI「今仕事でYさんと同じような状態なんですよね。でも私は日のあたるところにいたいというよりは隠れたいな、という感じがするんです。中庭の写真な んかでも、ここに永住しちゃってもいいな、と思うんです。仕事が長崎にあれば 長崎にいちゃってもいいな、とか。」

月=外国の風景だと…

オリベッティエコス「外国の月っていうのは別に危なくないのかな、その人の情緒的なものが外国的っていうのかな…」

シンクパッド560「そう、月-木星のアスペクトがいわゆるセンチメンタルな 旅とか言われていて、海外に、情緒的なものに対して反応するというかね。だか ら、月って象徴学的に船とかね、あるから、海外情報とかもきやすい。反射するっていう意味だから。月って固有性がないから、必ずどこかにあるものをもって くるから、海外からもってくるってこともある。だから自分の内面の太陽で月を照らすか、外にあるもので照らすか。」

Hestia「あと、Nさんのはだれている状態にも見えるけど…」

N「まあ、苦悩とはいいましたが、身体の変形具合が気に入ったというのもありますね。」

完成された月

シンクパッド560「(危険度では)NさんとSARIさんと同じくらい?」

アリアンロッド「SARIさんの月は、まあ、好みなんじゃないですか?こういう 感じの月が好き、という。それともこういう月を逆に壊したいとか?」

SARI「こうじゃなきゃならない、というような感じが常にありますね。」

Y「こうありたい月っていうのがこの写真なんだとすると、実際の月っていうのはまた別にあるんですか?」

SARI「実際には割りと情緒不安定だったり、感情を消しさらないといけない状態というのが割りと多くてですね、まあ“格好付け”なんでしょうけど、その努力を人に知られるのがいや、という。例えば一人で部屋で泣いているとかって、 月っぽいじゃないですか、そういうのを人に知られるのがいや、というか。もう 出来あがった良いものだけを人にみせたいというね。だからHestiaさんの“作っている途中”とか、“育てている途中”というのが、私の場合にはないですね。 もう出来あがったもの、常に完成しか、はじめからない、というか。」

シンクパッド560「じゃあ、SARIさんから見ると、Hestiaさんの写真とか出されると、いや、はずかしいな、という感じなの(笑)?」

SARI「いや、はずかしいというか、何かうらやましいな、という感じですかね 。割りと蟹座的な月ですよね。本来の月の位置である蟹座の感じで。非常に素直でいいな、と思って。本来こうでなければならないかな、とも思うんですね。」

アリアンロッド「でも自分の中で完成されたものっていうのがあるんですね。 」

SARI「養育するっとかっていうと、金星的っていうか、私は金星が蟹座なので金星だと養育という感じが出てくるんですが、月だとできあがちゃっているもので、あったかいかんじはしないですね。」

Hestia「部屋の中で泣くとかっていうのは、パフォーマンスにもなると思うんですけど(笑)、金星的な状態で(例えば恋愛とか)そういう場面を故意的に使うとしたら、うまく月の面でのあまり格好良くない面を出すことも出来る、っていうことにはならないでしょうかねえ。別に格好悪い場合だけではない、って言われても、それでもやっぱり本人としてはそうはしたくないんでしょうか。」

SARI「そうですね、あまりね。射手座っていうのもあると思うんですね。常に 人目にさらされているっていう感じがしてね。」

Hestia「逆に私にとっての金星はSARIさんの月の写真に近い感じがしますね。 」

SARI「射手座なんですか?」

Hestia「いえ、射手座ではなくて獅子座なんですが、土星と90度でちょっときつい感じで。やっぱりきっちりとした完成された形にして、アピールして出したいというのがあって、それがSARIさんの月の感じと近いのかな、という。」

アリアンロッド「月のサインが前半か後半かという違いも出ている感じがしま すね。後半のサインって、SARIさんとNさんのだけで、あとの人はみな前半のサインですけど、前半の方がやっぱり私的な感じで。」

シンクパッド560「奈々さんのは、別格なの?処理不能とか(笑)…」

アリアンロッド「別格とうか…(笑)、いちおう前半だと自分の見たこと、 プライベートな部分ということで、後半だと見られる、ということを意識するのかな、と。」

新月の月

N「奈々さんだとそうするとお墓とかいくと心が休まったりするんですか?」

奈々「いや、心は休まらないですけど… いや、でもお寺とかだったらそうかな…?」

アリアンロッド「こういう奈々さんの冥界とのつながりとかって、新月の月というのは分かっているじゃないですか、恐らく冥王星との関係とか想像しちゃう じゃないですか、8ハウスとか、そういうのが全然なくって、ひたすら新月… あと、牡羊の頭?」

奈々「太陽は前半ですが、月の方は牡羊の29.9度なんです。ぎりぎりいっぱい牡羊座という感じで。そのせいか…あと、火星と合だから日常性を否定してい るのかな、とも思いますね。」

アリアンロッド「逆に火星的なものさえも居心地よく感じてしまう、というのないですか?」

奈々「火星的なものか…」

アリアンロッド「スピードが快感、とか。」

N「バンジージャンプが好きだとか。」

奈々「いや、それは嫌いなんです…」

有名願望の月?

シンクパッド560「アリアンロッドさんのって、有名になりたい願望とかってあるのかな?」

アリアンロッド「ありますかね?」

シンクパッド560「だって、鳩と、それから日時計でしょ、(光を浴びていて )割りと目立ちたいとか。例えば(オリベッティエコスさんの)玉手箱とかだと、全然そういう願望持っていないよね。」

オリベッティエコス「有名になりたくない、というかなんか、出したくない、っていう感じかな。」

シンクパッド560「やっぱり日時計とかだとさ、自分が基準になりたいとかね。」

アリアンロッド「ああ、時計だから。」

オリベッティエコス「獅子座で10ハウス、MCと合っていうのもね。」

アリアンロッド「自分の感じでは、あくまでチャートの中で月のある場所、というのを意識しましたけどね。」

シンクパッド560「このみんなの写真の中では、アリアンロッドさんのが一番有名になりた願望だよね。」

アリアンロッド「この月があるから、逆に目だっても平気というのはありますね。」

女神の月

オリベッティエコス「SARIさんの月はもう少しすると、Nさんのように苦悩になったりして、ってことはないかな?」

SARI「アルテミスってすごい潔癖症なんですよね。」

アリアンロッド「この神話の部分ではね。」

SARI「アテナの写真にしようかどうか迷ったんですけど。神話の像がいろいろあったんですね。」

Y「どっちも結婚してない女神ですね。」(爆笑)

オリベッティエコス「結婚したくない願望なのかな…」

SARI「うん、だから月の写真だからこそ結婚したくない感じなんでしょうけどね。」

Y「結婚してない女神が2つ出てきたのが印象的…」

月=養育、動物…

SARI「多分、結婚というと、どっちかというとHestiaさんの月っぽいですよね。養育っていう感じがあって。」

Hestia「あ、養育っぽいですか、これ?」

アリアンロッド「なんか、育つっていう感じはあるよね。」

オリベッティエコス「この写真の情景を見ている視線、っていうか、ものの見方っていうのが割りとそんな感じがするよね。」

Hestia「あ、そうなのか。」

N「もしかして育成ゲームとかしてました?たまごっちとか。」

Hestia「たまごっちじゃなくて、恐竜っちならSARIさんに借りてやってましたね(笑)。でも本当はゲームじゃなくて本物の方がいいんですけどね。」

Y「子供とか?」

Hestia「人間の子供は嫌いなんですけどね、哺乳類っていうか、動物、“けもの”っていうのがすごく好きですね。」

アリアンロッド「植物は?」

Hestia「植物はあんまり、まあどうでもいいんですね。」

アリアンロッド「やっぱ、哺乳類なのね。」


月は見張り?

シンクパッド560「N氏の監視されてるっていうのは、変わってるよね。」

アリアンロッド「何に監視されてるの?」

N「監視っていうか、普通に月を見上げると、なんか見られてるよな、っていう。」

アリアンロッド「月に見張られてる?」

N「うん。見張られてるっていうか…高いところにあって、何か見張られてるような感じしませんかねえ。」

Hestia「私は見守られているような感じがしますけど…」

アリアンロッド「うーん、“見張られてる”と“見守られている”かあ…」

Hestia「あ、でもNさんが月の説明で言った、月にウサギがいて、っていう発想は、私も近いものがありますけど。何か居そう、っていうね。」

N「月を考える時に、すごく冷たいというイメージと、モチモチしたっていう面の2つがあってね、“きね”が冷たいイメージで、“もち”がぐにゃぐにゃした方のイメージで、でその2つ月として必要だなあ、というね。冷たいのと弾力性というか。月って土星的なイメージっもあったんですよ、僕の母親っていうのがすごい冷たい母親だったから。」

アリアンロッド「その冷たいってどういう冷たさなんですか?関われなかったとか、厳しかったとか、犠牲的とか?」

N「ルナティックっていうか、ヒステリックっていうか…」

オリベッティエコス「それ、冷たいっていうのかな…?」

N「エモーショナルな感じがしないんですよね。」

Hestia「淡々とした感じとか…?」

N「淡々として、変というか。」

アリアンロッド「でもルナティックっていうと、狂気のような、わーっとした感じのようだけど…」

N「あ、でも規則性をもった狂気なんですよ。ある変化が起きると確実にヒステリックになるっていうのが見えていて、だからすごいメカニックな感じがする んですよね。」

奈々「こうもってきたらこう反応するっていう?」

N「そうそう、こうもってきたら、こうおかしくなるっていう。」

Hestia「それって、月-火星のアスペクトでお母さんが爆発しやすい、とか。 あ、でもトラインですね。だから別に危なくないのでは?」

表現の問題…

シンクパッド560「そういうNさんの月の表現って、Hestiaさんから見ると、もともとそういう月なのだって見るのか、それとも月に接近していないのだ、って見る?」

Hestia「Nさんの月は、それでいいとは思うんですけど、でも私の木星がNさんの月と合なので、どうもNさんの月をおもしろがってしまうんようなところがあるんですけどね…(笑)」

シンクパッド560「月って満足させられなくてストレスがたまると、充足感がなくなって、生命力もなくなっていくよね。そういう場合に、Nさんはこのままの月でよいのか、もっと月に近づいた方がよいのかっていう。この写真は忠実に 自分の月を出しているのか、それとも月に対するコンプレックスを出しているだけなのか、っていうね。」

Hestia「うーん、それは結局写真を撮るとか表現することの私の考えになってしまうかとも思うんですけど…。自分でこれ以上だしちゃいけない、っていう部分は出さないでしょうし、そして出していないと思っていても、逆に出るべきものっていうのはそこに現れているとは思うんです。だから決して私はNさんが ここに出したものが本人が何かガードをしているものだとは思わないんですけど 、まあ、それは誰の写真を見てもそのようには思わない、というのがあるんですけど。だから、あまりこれ以上もっと月にむりやり近づけ、といった風には、例えばNさんが患者さんだとして言わないと思うんですが。ただ、チャートの中での月の状態っていうのはよく出ているとは思うんですね。また、彫刻の方も、ちょっと人とは表現が違っていて変わっているかもしれないけど、多分Nさんの中では同じ石で出来ているものでも、人間の肉体を表しているっていうんで、人間 の暖かい部分とか、人間味のある部分というのを表現しようとしていると思うんですね。」

シンクパッド560「でもここに長くは住みたくない、っていうことだよね。だから月の世界の、いつまでもここにいたい、というのとはちょっと違うんだよね 。」

Hestia「そうか…。そしたら、もともとNさんは何かに親しく馴染んでいくこととかがあまりしたくないのかな、とか、そこで月というのが普通みんな馴染んでいくものだから誰でも馴染んでいかなくてはならない、とかそう言うと、何 か月を固定化してしまうというか、月の様相をせばめちゃうかな、という気もしたんですけど…。どうなのかなあ…。」

シンクパッド560「それともあれかな、Nさんの月の写真はどちらも哲学と関係してるでしょ、だから哲学してる自分というのが、自分にとっての居心地のよさというのを表しているのかな。」

Hestia「うん、だから悩む悩むと言いつつ、悩まないと逆にNさんは居心地が悪くなるんじゃないかな、と。何でも、これでいいんだー、という感じでポジティブ志向で行こう、みたいにしちゃうとNさんはやってられなくなるんじゃないかな、と。それでバランスとれていたりして。で、人から見てそれはあまり危険な印象は与えない、という。」

N「そのうちね、未来形で考えると、人間の方の感覚がね、苦悩した結果はじけるんじゃないかな、と思ってね。で、はじけて、月の論理と同化してですね、 上の方にいったりしてね、月のある上のほうの城のところにね、で、今まで見張られてたのが逆に見張る方にもいけるんじゃないかな、というそういう夢はもっているんですよね。」

アリアンロッド「じゃあ、いちおう気をためることはためているんだ。」

シンクパッド560「いちおうそのプロセスをもうちょっと克明に描いていくと おもしろいんじゃない。だって、何かとにかく変でしょ、Nさんの発想とかって 。そのへんがもうちょっと克明に見えてくるとおもしろいよね。だから、別に危 なくはないよね、この月は。」

月=母のイメージ

Hestia「今日は月の写真ですけど、月ということで、みなさんのお母さんのイメージというのはここに出てきているんですかね?」

シンクパッド560「うん、もうちょっといっぱいやると出てくるんじゃないかな?」

Hestia「やっぱり奈々さんのお母さんっていうのは、こういうふうに…」

奈々「私は小さいころから妙に前世のお母さんの記憶をもったまま生まれてきちゃったので、このお母さんは本当のお母さんじゃない、本当のお母さんは別にいる、とかずっと思ってましたけど」

アリアンロッド「じゃあ、本当のお母さんはみつかったんですか?」

奈々「いや、みつからないですねえ。」

シンクパッド560「宗教とか精神世界だと、だいたいお父さんかお母さんの具体的な記憶のどっちかが欠落していて、で欠落している部分を神格化していくでしょ。で、お母さんの部分が完結しないと、宇宙的な母、っていう風に投影していくわけよ。そうすると宇宙的な母って昔から憧れている宗教とかね、クロウリーとかでもね、そこにあるっていうか、そういうイメージもっちゃうでしょ。昔から霊能者って幼児の頃からね、クロウリーとかでも。」

アリアンロッド「幸せで満足して育っちゃうと、その時点で…」

シンクパッド560「そこにあまり期待しなくなる。だいたいどっちかが喪失感があるでしょ。」


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